[ テーマ: ブログ ]
2008年11月19日20:29:00
病気が治る時の治り方は、あたかも下落し続ける株価のような動きをみせ
ます。すなわち少し症状が良くなって、と思っていたら今度は逆に症状が悪
化し、そのまま様子をみていると再び症状が改善する、と言う具合です。折
れ線グラフで示すと、上下,上下しながら徐々に病状が改善していきます。
風邪をひいた場合でも初めは喉が痛くて、それからちょっと熱が出て、そし
てそれらの症状がなくなる頃から今度はセキが出て体のだるさも加わって
きます。数日するとセキも止りやや体の疲労感が残るだけです。最後に風
邪症状はすっかりなくなります。還元電子治療をしていますと、時々症状が
悪化したように思える場合がありますが、病気は常に見かけ上良くなったり
悪くなったりしながら回復していくものです。患者さんにはこのことを知って
いただきたいと思います。それともう一つ重要なことは、病気が改善する時
「ある山」を越えなければなりません。還元電子治療をしているある肝硬変
の患者さんですが、一年も経過するのに一向に体の調子が良くなりません。
私は経験的に「ある山」を越えなければ調子が良くなったと感じられないこと
を知っていましたので、とにかくこのまま治療を続けるようお話しました。そ
れから数ヶ月して急に体が軽くなり体調がとても良くなりました。いったい何
が起こったのか。これは体の細胞が、自分自身で元気になろうと動き始め
た瞬間なのです。「ある山」とはこのことでした。