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2008年11月18日18:39:00
体の酸性体質を表すのは水素イオン(H+)と呼ばれている物質の濃度です。
人の体をつくっているのは主に細胞ですので、細胞の中が酸性に傾くと栄養
素を燃焼出来なくなり、細胞の活動はとても低下してしまい、体がだるく感じら
れます。細胞の中で栄養素を燃焼する時酵素と呼ばれるものがたくさん存在
していて、常に順調に燃焼することを助けています。しかし酸性状態では酵素
の力(活性)が発揮できず栄養素の燃焼がとてもゆっくりになります。また酸
性の物質,すなわち水素イオンが細胞の中にたまらないようにするために水
素イオンを細胞の中から細胞の外に吐き出すポンプが細胞膜についていま
す。しかしこのポンプは、細胞の外が酸性状態に傾きすぎていると働きが悪
くなります。また細胞の外、とりわけ血液中の酸性状態が著しいとガンやウイ
ルスを攻撃する免疫機能の力も低下します。こんなふうに述べると、酸性状
態すなわち水素イオンが多いととても体に悪いと思ってしまいます。そして水
素イオンそのものが悪者と思い込んでしまいます。ところが私たちの体が活
性酸素やラジカルによってサビようとする時、もちろん私共は還元電子治療
を第一に行うのですが、体に与えた還元電子を細胞まで送り届けてくれるの
は水素イオンなのです。つまり還元電子と水素イオンが一緒になって水素
原子となり、これが細胞へ移動して行き、細胞のサビを取ることになります。
ただ水素原子そのものは、不安定なものですからさらにビタミンやアミノ酸
由来の物質に取り込まれて移動します。結局体の酸性体質を表す水素イオ
ンは、水素イオンとしての存在意義よりも電子を運搬するための意義が重
要と思います。