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2008年9月1日19:25:00
細胞内検査の最終回になりました。細胞の元気を調べるための3つ目
は、細胞がどれ位エネルギーを作るための余力を持っているかを知る
ことです。高速道路を時速100kmで走っているとします。使い古した
オンボロの車だったらそれ以上アクセルを踏み込んでもスピードは出
ないでしょう。それがその車にとっての精一杯のスピードです。だけど
高級車やスポーツカーだったら、さらにアクセルを踏み込むとまだまだ
スピードが出るでしょう。それと同じで細胞がエネルギーを作るのにま
だまだ余裕を持っているのか持っていないのかということが大事です。
エネルギーを作るのに余裕を持っている細胞は病気になりにくいです。
人の体は細胞でできていて細胞が元気であれば病気にはなりません。
私共の診療所でも度々人間ドックを受けに来られる方がおられます。
せっかく高いお金を払っていただいて検診をなされたのに、検診結果
がすべて異常なしの報告直後に、脳卒中になったり心筋梗塞になった
りする患者さんがおられます。私共はその事を「なぜなんだろう」とい
つも考えていました。そして行き着いた結果が人の病気は細胞を診な
ければ判断できないということです。私達はこの検査を取り入れてから
病気の予防と治療にとても大きな成果をあげています。
興味のある方は「医療と検査機器・試薬 第30巻 第3号」をご覧くだ
さい。