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2010年9月10日19:20:00
私は患者さんに、病気を治すのに対症療法30%、自己防御力70%だと言っ
てます。つまり病気はそもそも自分の力で克服するものという意味です。風邪
を引いたら風邪薬を飲んだらいいけど、何よりも風邪に対する抵抗力をつけ、
完全に治そうということです。この場合、薬が対症療法で、抵抗力が自分の力
を意味します。でも病気が深刻であるほど、単なる治療では自己防御力を高め
ることが難しい場合があります。自己防御力を火事場の馬鹿力に変えるほどの
ものを与えないと治せないことがあります。それはなにくそ!精神であり、ある
いは治療を黙々と何も考えずに淡々とマイペースでこなす精神です。こりゃ、
もうだめだ、とか不安で不安で不安での気持ちで終日過ごすようでは、完全に
病気に引きずりこまれてしまいます。患者さんの多くはこの境界線で分別され
ます。少なくともお医者さんはあなたの精神になってあげられません。あなたの
病気の身代わりにはならないです。たとえ気持ちがあっても。ならば結局自分
で何とかしなければなりません。だったら答えは一つ。なにくそで、黙々とやろう
じゃありませんか。