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2009年11月15日20:16:00
私はガンを患っている患者さんに必ず言います。あなたが絶対治したいと思う
ならまず血液の流れを、つまり血行を良くしなさいと。ガンはガンになった細胞
の塊です。ガン細胞はもともとはその場所で正常に働いていた細胞が、ある時
から正常性を失って、おかしな細胞に化けたものです。決してどこからか、風に
飛ばされてやってきたものではありません。ですからガン細胞と正常細胞とは
兄弟のような関係にあります。そんなガンを消すためには正常細胞と同じく、
正常細胞にとっての良い条件と同じ条件をガン細胞にも与えることが大事なの
です。正常細胞には良い環境を与えてガン細胞には悪い環境を与えるのは
間違っていますし、そんなことは一時的な治療としてはできても、長くは続きまい
せん。正常細胞にとって良いこととは、十分な血行を確保することです。バラン
スのとれた栄養、ミネラル、ビタミン、酵素(こうそ)、水、酸素(さんそ)が細胞
に豊富に行くことです。もしある患者さんが抗がん剤をしていたら、一般に抗が
ん剤は血液の中に入って運ばれます。ですからその抗がん剤が十分効果を
発揮するためには、血行が良くないと目的とするガンの場所までいきません。
よく耳にするのは、血行を良くするとガン細胞が栄養を取りすぎてガンが大きく
なるということです。一見正しいように思うでしょうが私はそうではないと思い
ます。もし正しいとしたら、その場合血行を悪いままにしておいてガンに栄養
が十分にいかないと同時に正常細胞にも栄養はいかず、がまんの根くらべを
した末、結局ガンの勝利に終わります。何故ならガンは特別な血管を作って
ちゃんと栄養が確保できるようになっているからです。つまり血行の悪い環境
でも生きる方法を知っているのです。それで実は血液の中は栄養成分だけで
ありません。ガンを退治できるものがちゃんと含まれています。その一つ目が
酸素(さんそ)です。酸素は正常細胞にとってなくてはならないものです。しかし
ガン細胞にとっては酸素が多すぎるとガンは生きられないのです。二つ目は
電子または電子を運ぶ物質です。そもそも何故正常細胞がガン細胞に変化
するかを知る必要があります。正常細胞の中には染色体というのがあり、
それはDNAという物質でできています。これが生き物の根源です。これが細胞
の中で発生する活性酸素という老廃物によって酸化し、つまりサビついてしま
います。このサビで機能しなくなったDNAを修理して正常に戻すのですが、
時に修理に失敗することがあります。この失敗に終わった結果がガン細胞
の誕生ということです。しかしこれには秘密があります。修理に失敗するか
しないかを決めているのは酸性環境です。酸化と酸性を両方解決できるのは
電子しかありません。そして三つ目が免疫力です。DNAの修理に失敗して
一日にできるガン細胞は5000個ともいわれています。でもガンを食べる
免疫細胞が元気で、一日にできるガン細胞を全部残らず食べてしまうことがで
きたら、結局ガンにはなりません。免疫力の評価の仕方は昨日書きました。
この三つを同時に実現できる条件は「血液循環が良いこと」以外ありません。