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2009年11月2日19:06:00
空気の中の「イオン」が酸素ガスにも匹敵するほど重要だとは誰も気付き
ません。でも細胞の中で酸素が酸素としての良い働きを発揮できるのは、
空気イオンのお蔭であったのです。もしイオンが無かったら細胞はとても
サビついてしまいます。そして誰もが直ぐに病気になって、とても短い一生
を終えることでしょう。大切な働きをしているイオンですが、自動車や飛行
機、工場、焼却炉からの排気ガスによって食べられてしまいます。
だから自分達を守るためにも何とかしてイオンを増やしたいと思います。
いままさにそのための研究活動と実践的試験をしています。ところで
空気の中にイオンがあるなんて、いったい誰が気が付いたのか調べて
みましたら、ドイツのElsterと Geitelでした。1894年のことです。それから
90年経って1983年に西ドイツのHeitmannとArnoldが質量分析計を用いて
空気イオンの組成を調べました。空気イオンには2種類あってポジティブ
イオンとネガティブイオンです。日本では以前からプラスイオンとマイナス
イオンという呼び方をしていますが、世界中から文献を集めようとすれば、
ポジティブイオンとネガティブイオンでなければヒットしません。ですから
これからは世界の標準語にならって表現しようと思います。