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2010年4月20日20:00:00
今日も大勢のガンの方を診させて頂きました。ガン患者さんが一番迷うことは、
抗がん剤を始めるべきかどうか、続けるべきかどうかです。そもそも抗がん剤
は何のためにやるのか?です。それは・・・ガンをやっつけることはそうなんで
すが、患者さん側からすれば、”ガンという病気を治そう”として行います。
ですから少々治療が苦しくても頑張ろうと努力します。でも明らかに治す方向に
向いていないなら抗がん剤のみ用いても患者さんの利益にはなりません。
何故そんなに抗がん剤が注目されるのか、それは副作用を心配してのことです。
髪が抜け、ご飯が食べられず、とても苦しいという・・・。もし抗がん剤が何かビタ
ミン剤やブドウ糖のようなもので、何の悪い反応もないならガンになった方全員が
抗がん剤を受けるでしょう。いや、場合によってはガンになりたく無い為に時々
予防的に打つ人もいるかもしれません。抗がん剤の副作用はどうしてでるのか、
それは抗がん剤がガン細胞に働くのと同様にガンでない、いわゆる正常の細胞
にも働いておこります。抗がん剤を打つとご飯が欲しくありません。その反応は
”細胞が欲しくない”と言っているのです。抗がん剤は正常の細胞にとことん老廃
物をのこします。老廃物の溜まった細胞は、ご飯があっても燃焼できずエネル
ギーができません。それどころか無理にご飯をたべたとしても、正常細胞がご飯
を食べないなら、といってガン細胞にご飯を横取りされるかもしれません。
それで抗がん剤を使うときは正常細胞がご飯を食べれるようにしながら行って
下さい。抗がん剤の細胞レベルでの副作用である”正常細胞の老廃物蓄積”を
解消することを是非やって下さい。老廃物の掃除が出来ているかどうかが、
抗がん剤のする、しないの判断基準です。正常細胞が抗がん剤の副作用のため
にいつまでもご飯がたべられないなら、それは、決して治ることはありません。