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2010年4月12日18:28:00
私が診療所を開院してまもなくのことですが、28歳の男性患者さんが胸痛を
訴えて来院されました。来院前日には同じ症状で他院を受診していました。
年齢も若く一般的には重大な病気のようには考えません。はじめは私も仕事で
重いものを持っての筋肉痛と思いました。一応血液検査と心電図検査、胸のレ
ントゲン検査をしてみました。心電図には波形的に確かに異常はあったのです
が、それでもやっぱりこんな若くてしまさか心筋梗塞・・?なんてと思っていまし
た。しかし院内でした血液検査から紛れもなく心筋梗塞の所見でした。
それによって、その後の私の診療の考え方がすっかり変わりました。ああ、病気
というのは年齢で判断してはいけない、若くても重大な病気は起こるのだと。
それからというもの若いのに、と思いつつもどんな可能性も考えて診察してます。
そのせいかどうか、若くても病気になっているケースが多いのです。
もっといえば子供さんでも沢山病気が起こっているのです。大人に負けないくら
い。そこからです。病気はどんな年齢の人にも、どんな性別の人にも、どんな
生き方の人にも起こるなら、どんなひとにも病気の起こる様子を調べる検査を
作ろうと思いました。それが細胞内検査、つまり細胞の元気度をしらべる検査
です。この方法を開発してからどんなひとにも病気の評価がうまくできてます。
そして患者さんしだいではあるのですが、以前よりも病気を未然に防げるように
なってきてます。