[ テーマ: ブログ ]
2012年1月28日18:13:00
病気になった方が病気のことを気にするのは当然です。
「私の病気、どうしても治さないとね。」
「病気だからこれ食べちゃダメだよね、あれもやめておこうか。」
「病気には、この治療法が効くっていうから、早速やってみようか。」
毎日毎日、病気にとても心配りをします。
でも何故かいまいち良くならない。
あんなに一生懸命やっているのに。
「ひょっとして、違う治療法に変えてみようか。そうしたら・・・」
病気の患者さんが病気を治すという考えは当たり前です。
でも病気を治さないと、という考え方と
元気な体にならなきゃ、とする考え方とは、全然違うのです。
病気を治すというのは、その治療も対症療法的です。
目の前にある病気のことしか考えない。
でも元気な体、健康な体、それを取り戻そうとする考え方は、
酷使してきた体をいたわるという気持ちが含まれています。
そして長くかかって起こった病気なので、
やっぱり長い時間をかけてゆっくりと治していく、けっして焦らないのです。
いわば自然な時の流れにのって、体を元気にしていく。
気が付けば自然と病気が無くなっていた。
これが根元(ねもと)治療です。
病気、病気といって治療していると、病気をかまうことになって、
むしろ病気が治らないのです。