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2012年1月10日20:00:00
私たちの体はどの部分も全て細胞でできています。
その細胞の具合が悪くなって病気の細胞になります。
もし病気が”ガン”であるとしたら、
そのために抗がん剤を使うとしたら、
ガンにはよく効くでしょうが、
ガンになっていない正常の働きをしている細胞にも働くかもしれません。
それがほんのちょっとならいいのですが、たっぷり働くと
その細胞までが病気になってしまうこともあり得ます。
そうしたら一体何のために抗がん剤を使ったのか分からなくなります。
事実、細胞の元気度を診る細胞内検査をしてみると、
そういう状態に陥っているケースが沢山あります。
薬を否定している話ではなくて、按配してやらないと、
つまり、さじ加減をしないと
良かれと思ってやったことが、悪い結果になり得るということです。
ではその境目は何処に?
細胞内検査をいちいち出来ませんので、
とにかく患者さんの様子を診ることです。
ご飯も食べれず、歩くこともしんどく、ヒョロヒョロになっているときに
好中球の数(一種の免疫細胞の数)は大丈夫だからといって、
抗がん剤をうっても、その後はとても按配が悪くなります。
もはや、病気に打ち勝とう!の精神論は通用しません。
基本的に抗がん剤は、元気な体に、あるいは元気な状態にしてから
打つべきです。
元気な体とは一番重要な「細胞の元気度」に加え、「免疫力の丈夫さ」、
そして「炎症の鎮静度」できまります。
これを”自己防御力”、あるいは図形から”自己防御力のトライアングル”
といっています。
こんな話を雑誌”natureナチュール vol 8 2011年11月”に載せて
頂きました。