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2008年8月27日19:59:00
血液の中には細胞が食べる為のたくさんのご飯があります。ですから
血行が良い程、細胞の中へたくさんのご飯が届けられます。ご飯の中
には呼吸して取り込んだ時の酸素も混じっています。
空気の中には約21%の酸素が含まれていますが、この酸素がなけ
れば私達は生きていけません。でも、酸素がどうして必要なのかをち
ょっと考えてみましょう。
少し昔話をさせてください。私が小学生の頃までは、我家のお風呂は
家の外にありました。当時は北海道に住んでいましたので、冬になる
とたくさん雪が降ります。それで冬の時期、お風呂に入りに行く時は
雪をかきわけながらお風呂場に到着するのです。浴槽はなぜか丸い
鉄製の釜風呂で、円盤状の木板を沈めてお風呂に入るのです。いわ
ゆる五右衛門風呂ですね。近所の家は皆そうでしたので特別不思議
なお風呂だとは思いませんでした。このお風呂を炊(た)くのが私の仕
事でした。まず小枝や木くずで火をおこし、それから薪(まき)をくべて
湯をわかすのですが、なかなか火がつかないのです。それでうちわで
一生懸命あおぐのですが順調に薪に火がつくまで長い時間かかります。
冬場は薪が雪で湿っているのでなおさら火がつきません。そんな大変
なお風呂でしたがとてもよく体が温まり、今考えると最高の入浴でした。
実は火をつける時のうちわであおぐ動作なのですが、これは酸素を吹
き込んでいた訳です。日頃台所で調理する時に使うガスコンロも火が
つく材料はガスだけれども、火が持続して燃えているのは酸素のおか
げです。人の体の細胞も酸素がなければいくらおいしい糖分や脂肪
分があっても持続して燃焼しません。だから細胞のエネルギーは作ら
れず、細胞の元気はでないのです。脳の細胞も、肝臓の細胞も、筋
肉の細胞もみな同じです。だから私たちがいつまでも元気に過ごせる
のは酸素のおかげと言ってもいいでしょう。