[ テーマ: ブログ ]
2012年4月15日12:14:00
私は診療を始めて高々20年、しかし20年間医療を見続けて来て、
もし学生のころから言えば26年間医療をみてきて、
そして楽しく人生が送れるほどに病気を癒す、それが医療とすれば、
医学の基本は何も変わっていませんでした。
それは医療の進歩が無かったのではなくて、
とてつもないほどに医療は発展しました。
けれどそれは病気を治す基本に沿った発展であって、病気を治す柱は同じです。
医療は患者さんの体あってのものです。
鉄の塊に注射を打ったり、薬を投与したりしません。
心をこめた鉄の造形物に命が無いとはいいませんが、
人の体は命があってのものです。
ですから人の病気を治すのは、人の命を治療することとも言えます。
あらゆる治療の目的は、患者さんの生きる力、生命力を引っ張りあげること、
私はそう理解してます。