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2012年2月12日13:41:00
病気になることが悪いことなのか、良いことなのか、それはわかりません。
ただ、病気になる可能性は、私たち全員にあることは確かです。
職業が何であっても、たとえお医者さんでも病気になります。
それでは病気になる、ならないは、誰が決めるのでしょうか。
お医者さんだって病気になるわけですから、お医者さんにそんな決定権
はありません。
やはり自分自身が決めているのでしょう。
そして”病気”というものの存在のお陰で、それが良くも悪くも自分を築いて
くれると思います。
例を挙げますと、
「ここ1~2週間、忙しくて殆ど徹夜状態で仕事してました。だから具合が悪く
なって寝込んでます。」
そんな話は誰だってよく理解できます。
自分らは、無理すればするほど病気になるんだ、ということを知っているのです。
必ず理解しています。
それを知っていて、さらに無理を重ね続けて私たちは病気になるのです。
ですからやはり自分自身が病気になる、ならないの決定権を握っているのです。
もし少しだけフォローするなら、病気がでてくるまでの過程では、
残念ながら殆ど自覚症状がないのです。
ですから自分は元気だ!元気だ!と思っていて、実は体に無理がかかって
いて、やがて体が壊れるのです。
ある意味、自覚症状がないことが禍しているともいえます。
でもそれは、無理すれば具合が悪くなるという経験を忘れている、
あるいは軽視している自分が悪いと言わざるを得ません。
「喉もとすぎれば、熱さを忘れる」というところでしょうか。
患者さんとお話をしていますと、
私から「随分とご苦労なさったんですね。」
患者さんから「そりゃもう~。」
患者さんの多くは、”こんなにも苦労したのだから病気になって当たり前”
という考えよりも、”こんなにも苦労した挙句の果てに病気?どうして!”
という感じですね。
でも必ず分かってます。体を酷使したら体が壊れるということを・・・。
でもやるせない気持ちなのでしょうね。無理しないと生きてこれなかった、
という現実がそこにあったでしょうから。
だから病気になる、ならないは自分の責任ですが、
病気になることが、悪いこととはいえないのです。
あるいは、病気というものの存在があるからこそ、生きてこられたという
場合もあります。
何かに打ち込むとき、頑張る!という気持ちがありますが、
頑張るということは、頑張れるだけの心身をもっていないといけません。
ですから頑張らなきゃ、という気持ちは、絶対に体が倒れてはいけない、
つまり病気になってはいけないという強い気持ちがあります。
”病気”の存在が自分を強く乗り越えるようにしてくれています。
だから”病気”のお陰なのです。
さて、私がやるべきことは、
1、体を酷使すると壊れるものです、ということをもう一度再確認していた
だくこと。厳しいですが、病気は自分でまねいたものです。
もし体を酷使するというなら、それに見合うだけの手入れをしていただくこと、
その実践を指導していきます。
2、生きるために体を酷使せざるを得なかった、そして病気になった。
そんな患者さんのご苦労がすこしでも報われるように、病気を治すお手伝
いを具体的にすることです。
どうかこれから元気でいきましょう。