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2010年7月1日18:47:00
私の診療所のこられる患者さんの目標を一律に、誠に勝手ですがこう決めさせ
てもらってます。それは「これから病気にならないようにすること」です。
外来診察だけでなく、電話対応でもそうですが、患者さんは目先の病気を改善し
たいとは思っているのですが、今後病気にならないようにしようとは正直思って
ません。でも本当にいま目の前にある病気を治すためには、病気にならないと
いうコツを知っていなければなりません。もし免疫機能に異常を来たした病気な
ら、ステロイド剤を長く投与してても、その症状を改善するが、病気を治すことに
はなりません。免疫が壊れているのだから、その壊れた免疫を治さなければダメ
なのです。もしガンになって、抗がん剤を投与していても、その病状を改善するが、
そうかと言って一生抗がん剤で生きることはできません。最終的には自分に病気
を治す力が生まれないと・・。考えてみれば元々病気ではなかった訳ですから、
もう一度病気にならない体に戻すこともできるはずです。その柱が細胞の元気度
と免疫バランスの良さです。
もし細胞に元気が無く、ガンに変わってしまう細胞が一日一万個あるとします。
でもガンを食べる免疫が丈夫で、一万個のガンをあっという間に食べたなら
その人は本格的なガンには成長しません。しかし一日百個しかガン細胞のでき
ない人でも、ガンを食べる免疫が全く無いなら、その人はやがてガンになります。
一番いいのは細胞も元気で、免疫機能も丈夫の人です。