2015年11月24日23:00:35
No.667
重い病気になった患者さんに、「日常の活動を休止してください。」とか
「仕事を辞めてください」とか言うことが多いです。
経済的に休むことのできない人も大勢います。しかし病気を治さないと
結局はつまづいてしまいます。何とか対応策をとって治療時間を準備して
ください。健康を取り戻したら、また楽しい人生が待っていますので。
時に経済的に困窮していない方が、こんなことを言います。「家にじっと
していても、飽きてきて、やっぱり適度に仕事したり、サークル活動に参加
していたほうがいいです。」
私は、身体を休めること自体が”治療”だと思っていますので、十分時間
をとって、まさに静養してほしいと考えています。
患者さんに尋ねます。「病気と診断されるまでの間、病気になってきて
いるという自覚はありましたか?」 大抵は「ない!」と答えます。
それまでの生活内容で、結果的に病気になったのですから、いざ病気を
治すときは、従来の生活内容ではダメだということになります。
「こんなことくらい、まったく身体の負担になりませんよ。」と言われます。
しかし、それでは、心を含め、病気を治す状況になっていません。
がらりと負担のない環境に変え、一心不乱に治療に専念すべきです。
病気が治るかどうかの分析は、そのあとのことになります。