[ テーマ: ブログ ]
2013年5月30日23:41:00
人の体は細胞でできています。ですから病気になる場所は細胞です。
本当は細胞が元気度、満点なら病気はありません。
しかし、来る日も来る日も心身ともに酷使しています。ストレスと過労で・・
結局、細胞に負担をかけ過ぎているために、細胞の元気(新陳代謝)は悪く
なり、病気になっていきます。
その時細胞たちが容易に病気の細胞に変化しないように、また病気の細胞
が増えないようにしているのが「免疫力」です。
免疫力は免疫機能のバランスを意味していますが、その中心的役割が
免疫細胞たちです。
普段、体がしんどい、だるい、重いなどと感じるのは「炎症」があるため
ですが、これには免疫機能の低下が付きまとっています。
それで免疫機能を盤石に整えると、やがてしんどさは消失します。
最初は漢方やきのこ類、ビタミンを使って免疫力を高めようとしました。
それもよいのですが、何か足りない。
私は細胞の元気の基本は、細胞がご飯を食べることからと考えています。
そこから細胞内検査法も出来上がったのですが・・・
もう12年くらい前になりますが、免疫機能をあげる物質を片っ端から調べて
いました。その中の文献の一つを読み、とても驚いたのです。
”免疫細胞のエネルギー源は主にグルタミンである”
そうか、免疫細胞も細胞ゆえ、ご飯を食べないと元気にはなれない、
それはあまりにも当然のことでした。
その論文を書いたのは大手小麦原料メーカーの研究員でした。
現在は大学の先生になられました。
実はグルタミンは小麦に多く含有されているのでした。
それまでの免疫を刺激する物質の投与から、免疫のエネルギー源となる
物質の投与にプライオリティを変更しました。
早速小麦原料メーカーさんに連絡して、原末をわけて頂きました。
それから数年に亘りグルタミンの研究に没頭しました。
それは正直驚くべき結果でした。世の中のこんな貴重な物質があったのか!
いまでは免疫機能の改善に、グルタミン供給なしには考えられません。
私は自分自身が普段からグルタミンを服用しているので、おそらく免疫機能
がすこぶる安定しているのでしょう。
私の医療の中では、グルタミン投与は、
*常に免疫機能を落としたくないと考える場合、
*傷負けをし易い場合、
*免疫療法を実行する場合、
*抗がん剤投与または放射線治療をしている場合、
*手術を予定する場合、
でもグルタミンは筋肉タンパク質の大部分をしめます。
ですから免疫細胞との奪い合いになりますので、運動している方は特に
グルタミンの摂取が大切です。
またグルタミンは私どもの研究から肝機能の改善に有効でした。(論文掲載)
最後に注意が一つあります。
”グルタミンはグルタミン酸とは異なります。”