2024年1月2日00:41:10
No.911
根元(ねもと)の医療を提唱し、人が最期まで健康で過ごすことを
目的に、今年も力強く活動を続けていきます。
どうぞ宜しくお願いします。
さて、今日行われている医療の重要性は、十分に承知しています。
しかし、病気を防ぐためにも、また発症した病気を治していくため
にも、もっとも大切なことは、その人の力です。
もし大病が発症したとして、それは病気を防ぐ力が失われてでた
ものなので、治す目標は再度の力の回復です。
途中薬を使っても、手術しても、リハビリを行っても、すべては
病気を防ぐ力の回復のためです。
薬というものが病気を治してくれるのか?
そのようなことはありません。
たとえば空腹時の血糖値が400、HbA1cが12の2型糖尿病の人が
いたとします。
Aの患者さんは、薬を使い空腹時の血糖値が110、HbA1cが6.0に
なったとします。
一方、Bの患者さんは、上述の患者さんと同じ薬を使いつつ、
ストレスの解消を図り、十分な睡眠をとり、食事と運動療法を
行い、やがて薬を止めたままで空腹時血糖が110、HbA1cが6.0に
なりました。
糖尿病の指標としての数字は同じなのですが、Aさんは糖尿病
のままであるのに対して、Bさんは経過観察は必要なものの、
糖尿病という病気から脱出できました。
Bさんは重篤な糖尿病から脱出しただけで無く、重篤な病気に
なりにくくなったのです。かつてそうであったように・・・。
病気を防ぐ力のことを”自己防御力”といいます。
病気がでるその根元(ねもと)とは、自己防御力の低下なのです。
それが分かれば、そしてそのための健康管理をしていけば、
私たちは最期まで健康で過ごせると思います。
次回の講演は2月25日(日)姫路(姫路駅に隣接の会場)です。
ご参加の場合は、お電話などでご連絡ください。
お会いしましょう。