2017年5月1日23:11:38
No.705
人生で大変苦戦した思い出が二つあります。
一つは幼稚園(実際は保育所)の頃、中々自転車に乗れなくて大変でした。
補助車を付けているときは、当然走れるのですが、補助車を外すと、全く
走れないのです。転んでは、また起き上がり、一体どれほど繰り返したこと
でしょうか?子供ながらに もう出来ないわ・・・。そうあきらめていました。
あるとき大雨が降って、車が通ったあとに”わだち”ができたのです。
私の家のまわりは、舗装などされおりませんでしたので。
その”わだち”に自転車の車輪が入り、”わだち”の両側は盛り上がっていま
すので、そこに両足を置き、地面を蹴るようにして走り出しました。
その勢いにのせて、すぐに自転車のペダルをこいだのです。
すると、何と一人で乗れたのです!一度乗れるようになると、もう”わだち”
は必要ありませんでした。あの時の嬉しさと大変さは、決して忘れること
ができません。
もう一つの思い出は、高校の体育の授業での鉄棒です。
まったく”蹴上がり”ができないのです。スポーツは決して苦手ではない
のですが、どんなに練習してもできないのです。手にどれほどの豆をつくっ
ても、やっぱりできないのです。できない人は居残りで、できるまで練習
するのですが、一人合格、また一人合格と、いよいよ残り5~6人になっ
ても、まだできないのです。もうダメだ!と心から思いました。
そんなとき、同じクラスに体操部の人がいて、放課後の部活の練習をして
いて、自分たちに声をかけてくれました。
彼、いわく「蹴上がり」だから、天井の方を強く蹴るようにしてみてと。
そうしたら、なんとできたのです。そのときの嬉しさと大変さも決して忘れ
ることはできません。この二つのエピソードは、私の大切な宝物です。
何故このようなお話しを?と思われるでしょうが・・・。
自己防御力の努力も全く同じなのです。やってもやっても改善しない。
努力しても努力しても病気の改善に至らない。何をやってももうダメかな?
そう思っている人、いませんか?
いまは成果がでていなくても、その努力、必ず実ると思ってやり続けて
ください。自転車に乗れたのも、鉄棒で蹴上がりができたのも、確かに
切っ掛けがあったのですが、しかし、事前に「もうダメかな・・・」と涙ぐむ
ほどの努力があればこそ出来たのだと思います。事前に何の努力もなし
に「切っ掛け」なるものだけを最初にやったとしても、成功しなかったと思
います。大病をしていると、心身ともに苦しいと思います。でもその努力を
やめてしまうと、快復のチャンスはなくなります。
とにかく、ともに頑張り続けましょう!