2016年6月23日16:41:12
No.680
私たちが通常「病気」と呼んでいるのは、目に見えるものです。または異常
と認識できるものを言います。超音波検査で胆のう結石を見たとか、CT
検査で脳出血を見たとか、カメラで胃がんや大腸がんを見たとか、そして
レントゲンで肺炎を見たなどです。一方血液検査で血糖値が異常に高い
とか尿に糖がおりているとか、認識出る場合も病気とします。
しかし患者さんがどんなに身体の不調を訴えていても、見えないものや
認識できないものは病気と呼ばないことが多いです。
しかし病気が見えたり認識できたりするまでには、相当長い時間かかり、
何よりも、どんな病気もはじめは見えなかったと思います。
見えなかったけれども病気は確実に始まっていたはずです。それを
病気の根と呼んでいます。それが無しに、いきなり病気が見えるとは到底
考えられません。病気は手品ではありません。
その病気の根の解釈は、”自分に病気を防ぐ力が足りなかった”という
ことです。これを自己防御力といいますが、病気が発生する原因は、自分
の自己防御力の低下にあります。ですから本当に病気を治そうと思うなら
単にお医者さん任せではなく、自分で快復の努力を懸命に行う必要が
あります。病気に襲い掛かる気迫で頑張ってください。